肩が痛くて上がらない。または肩が固まって動かせない。そんな経験はありませんか?
いわゆる四十肩・五十肩と呼ばれる症状はさまざまな原因で肩周りの筋肉や腱が炎症する病態です。
そんな四十肩や五十肩になりやすいと言われている筋肉が上腕二頭筋です。
腕の力こぶを作る筋肉で有名な筋肉ですが、今回は上腕二頭筋にスポットを当てて解説していきます。
上腕二頭筋とは
上腕二頭筋は肩から肘にかけて走行する筋肉で、その名の通り長頭と呼ばれる筋肉と短頭と呼ばれる筋肉の2つから構成されています。
長頭は肩甲骨関節上結節と呼ばれるところから起始して、短頭は肩甲骨の烏口突起と呼ばれるところから起始します。
停止部は長頭・短頭ともに橈骨粗面という場所に付着します。
上腕二頭筋の働き
では、上腕二頭筋はどんな働きをするのでしょうか。
上腕二頭筋の主な働きは肘関節を曲げる屈曲動作と、手のひらを下から上に向ける回外動作の2つです。
日常生活では買い物袋を肘で持つ動作だったり、ドアノブを開ける動作で働きます。
上腕二頭筋と四十肩・五十肩
上腕二頭筋の長頭は身体の構造上、負担が大きい部位で加齢による筋力低下や日常生活での酷使が原因で炎症を起こします。
またスポーツや肉体労働による負荷が原因で損傷する場合もあります。
このことを上腕二頭筋長頭腱炎と呼びます。
四十肩や五十肩は別名肩関節周囲炎と呼び、上腕二頭筋長頭腱炎もその中に含まれていきます。
上腕二頭筋長頭腱炎の治療
一般的に上腕二頭筋長頭腱炎になってしまった場合、初期段階では安静・アイシングによる処置。医療機関によっては電気治療や痛み止めの薬が処方されたりします。
痛みが強く現れる炎症期の時期は無理な動きは行わず、安静第一にして痛みが和らぐようにします。
痛みが緩和された後は上腕二頭筋をはじめとした筋肉のコンディショニングを目的としたマッサージやストレッチ、インナーマッスルのトレーニングを行い完治を目指します。
上腕二頭筋の鍛え方とストレッチ方法
では上腕二頭筋長頭腱炎を予防するための鍛え方やストレッチの方法を紹介していきます。
上腕二頭筋の鍛え方
上腕二頭筋はダンベルなどの器具を使ったトレーニングや器具を使わず自重で鍛えるトレーニングがあります。
※肩や腕に痛みがある時は無理に行わないようにしましょう。
ダンベルなどの器具がある場合はダンベルカールがオススメです。
また、チューブを使っても鍛えることができます。
次に自重で鍛える方法ですが、一番簡単な方法はパームカールというトレーニングになります。
上腕二頭筋のストレッチ
筋肉はただ鍛えるだけでなく、柔軟性のある状態を維持するためにストレッチも合わせて行いましょう。
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まとめ
上腕二頭筋は年齢を重ねると徐々に衰えていき、筋力低下などが問題で四十肩・五十肩に発展する恐れがあります。
予防していくために適度にトレーニングやストレッチで日々コンディションを整えておくことが大切です。
ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。