日本人の約4人に1人が頭痛で悩んでいると言われています。
頭痛といっても色々なタイプの頭痛がありますが、中でも多いのが肩こりからの頭痛です。
肩こりからの頭痛を筋緊張性頭痛と言いますが、この頭痛を治す手段にどんなことが挙げられるのか。ご自身でも可能な対処法についてまとめました。
筋緊張性頭痛について
代表的な頭痛に筋緊張性頭痛・偏頭痛・群発性頭痛などがあります。
筋緊張性頭痛はその名の通り、精神的なストレスや頭部の過度なストレスが原因となった頭痛でズキズキとした拍動感のある痛みではなく、後頭部から首にかけて締め付けられる痛みや圧迫感が特徴的です。
長時間の同じ姿勢や疲れによる筋肉の緊張や血管の圧迫が原因となることが多いです。
一度は聞いたことがある偏頭痛はズキズキ・ガンガンした拍動感のある痛みが特徴で動いていると増悪するので、起き上がることができない頭痛で有名です。
群発性頭痛は目の奥からこめかみにかけて鋭く突き刺す痛みが特徴で発作的に起こるタイプの頭痛です。
この群発性頭痛は1000に1人と言われており、とても稀な頭痛です。
筋緊張性頭痛と偏頭痛は合併することがあり、症状が混同することがあります。
筋緊張性頭痛の原因
長時間のパソコン作業やスマホの見過ぎなど不良姿勢での作業が原因となることが多いと言われてます。
また寝ている時の姿勢や枕との相性が悪いことも問題となります。
身体的・精神的ストレスの要因もあり、寝不足や疲労の蓄積・仕事や日常生活のストレスも筋緊張性頭痛の原因になります。
筋緊張性頭痛の治し方
それでは筋緊張性頭痛の治し方をを紹介していきます。
今回は4つの治し方に注目です。
⑴適度に運動・ストレッチで筋肉をほぐす
筋緊張性頭痛は首こりや肩こりがひどくなると起こりやすくなります。
裏を返せば、首こり・肩こりをケアすることで緊張性頭痛の緩和につながります。
肩甲骨周りのストレッチや肩関節の可動域を大きく動かす運動で首肩周りをほぐすようにしましょう。
⑵入浴で全身の血流を改善させる
筋緊張性頭痛は血行が悪くなってしまっているので、血流を改善させることで解消されます。
ひとつ前の項目で取り上げている運動やストレッチも同様に血流改善の効果が得られますが、手っ取り早く効果を得るならば入浴がおすすめです。
入浴で全身を温めて血流を改善させて頭痛を解消させてみましょう。
⑶頭痛に効果的なツボを刺激する
筋緊張性頭痛はツボを刺激して緩和させるのもおすすめです。
頭痛に効果的なツボはいくつもありますが、今回は上のイラスト画像から天柱(てんちゅう)と風池(ふうち)をおすすめします。
親指や人差し指・中指・薬指の3本を上手に使いグリグリと円を描くように押してみてください。
30秒を目安に2〜3回繰り返して行います。
ツボを刺激した後は軽く水分補給して循環を良くするとgoodです。
⑷頭痛薬を使う
あまりおすすめしたくありませんが、上記⑴〜⑶までのやり方でどうしても頭痛が落ち着かない場合は、頭痛薬を使いましょう。
なぜ、あまりおすすめしたくないのか。
それは頭痛薬に頼りすぎると頭痛に対するハードルが下がってしまい、頭痛になる頻度が高まってしまう恐れがあるからです。
このことを薬害性頭痛と言います。
実は薬害性頭痛の方が増えており、カウンセリングを進めていくと痛みが出たらすぐに頭痛薬を服用されるとお話される方もいらっしゃいます。
この薬害性頭痛にならないためには、色々と手段を尽くしたけど頭痛が治らない!という時に限定させて服用するとルール決めするのが一番です。
頓服(必要な時に飲む)という風に捉えておくことを強くおすすめします。
筋緊張性頭痛を予防するために
筋緊張性頭痛を予防するためにどんなことに気をつけなくてならないのでしょうか?
今回は3つのポイントでお伝えします。
⑴姿勢を普段から意識する
筋緊張性頭痛を予防するために、日頃から姿勢を意識して首や肩周りの筋肉に過度なストレスを与えないことが大切です。
特に長時間のデスクワークをお仕事とする方や車の運転が多い方は気をつけましょう。
⑵長時間のスマホの使用には注意!
日常生活ではスマホの見過ぎに注意です。
特にスマホは下を向くことが多く、この体勢が長く続けば続くほど首肩のストレスは大きくなります。
⑶規則正しい生活を心掛ける
精神的にストレスを溜めないよう心掛けたり、適度に運動を定期的に行うなど規則正しい生活を意識しておくことも大切です。
寝不足や疲労の蓄積は頭痛を引き起こしやすい要因になりますので適度な睡眠を心掛けましょう。
運動不足や暴飲暴食など生活リズムの乱れは頭痛の大敵です!ぜひ気をつけましょう。
以上、筋緊張性頭痛に関して治し方と予防についてでした。
肩こりと同時に頭痛に悩んでいる方も非常に多くなっています。規則正しい生活や普段の姿勢に気を配りながら頭痛に悩まされない生活が送れるよう参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。