デスクワークのお仕事が増えている中で猫背で悩まれている方がとても多くなってます。
一昔前よりも姿勢に対する意識が高まっているのもあり、気にされている方は多いのではないでしょうか?
実際に猫背でのお悩みをよくご相談頂きます。
「猫背で肩こりや腰痛がひどい」
「猫背って治せるの?」
このような猫背に対する疑問に関してまとめてみました。
普段から猫背が気になっている方は最後までお読み頂けるとと幸いです。
猫背とは
人間の背骨は元々まっすぐではなく、生理的に弯曲しています。
頚椎は前弯(前にカーブ)
胸椎は後弯(後にカーブ)
腰椎は前弯(前にカーブ)
といった風に身体の構造上なっています。
猫背は胸椎の後弯が本来よりも大きく後弯してしまった状態のことを言います。
円背とも表現されます。
猫背による身体の影響
人間の身体がそれぞれ弯曲しているのは、重い頭部の負荷を分散させて支えるためにあります。猫背になると胸椎の後弯が本来よりも大きく後弯してしまい、頭部の荷重が上手く分散されない為に頭部が前方に移動してバランスを保とうとします。
すると、頸部や背部さらに腰部などあらゆる部分に影響が及ぼされます。
猫背で引き起こす症状
・肩こり
・頭痛
・背中の痛み
・腰痛
・椎間板ヘルニア
・膝の痛み
・消化器系の不調
・ストレス
このような症状に猫背が関連すると言われてます。
あなたのお身体ではいかがでしょうか?
猫背の原因
猫背の原因を下記にまとめました。
長時間のデスクワーク
長時間イスに座りっぱなしで背中が丸まったり、PC作業でキーボードやマウス操作で肩が内側に入り込んでいると猫背になりやすいです。
PC画面に顔を近づけてしまうと背中が丸まりやすく、頸部が前傾してしまいます。
長時間スマホを見る
スマホ利用率は全体で85%を超えており、ほとんどの方がスマホユーザーとなっています。(2019年時点)
スマホを覗き込むようにして画面を見たり、スマホ利用時に顔を下に向けていると姿勢が崩れて猫背になるリスクがとても高まります。
運動不足
運動不足も猫背のリスクの1つです。
姿勢を保持に働く筋肉の低下は不良姿勢になりやすく、猫背の原因になります。
特に身体の根幹を支えるインナーマッスルの低下は避けなくてはいけません。
現代デスクワークが中心の生活や運動不足の生活習慣はインナーマッスルが低下しやすいので心当たりある方は生活を見直しましょう。
猫背って治る?
「猫背って治るのですか?」というご質問をよく頂きます。
結論から言うと、猫背は治せますが一部の方には限度があります。
この一部の方というのは、骨格の変形が進んでいる場合は猫背を矯正していくのに限界がある。ということです。
年齢が高齢になればなるほど変形しやすく、背骨も硬くなってしまいます。
筋力低下は運動である程度改善が図れますが、骨格的に変形が進行してしまうと物理的に矯正が難しくなることもあります。
なるべく早い時から姿勢に気をつけることをオススメします。
猫背対策
猫背を治していく、または予防していく対策を紹介します。
ストレッチ
ストレッチは一番ポピュラーで簡単に取り組めるセルフケア方法です。
以下の3つの筋肉のストレッチは猫背対策におすすめです。
①大胸筋
②小胸筋
③広背筋
①大胸筋は前胸部の表層にある大きな筋肉です。
この筋肉の終着点が上腕骨にあるため、デスクワークで肩が内側に入り込む状態が続くとガチガチになります。
腕を伸ばした状態で壁に手を置いて身体を捻るとストレッチが可能です。
②小胸筋は大胸筋の奥に存在する筋肉で、肋骨と肩甲骨を結ぶインナーマッスルです。
猫背姿勢になってる方の多くはこの筋肉がガチガチになってると言っても過言ではありません。
小胸筋のストレッチは大胸筋と似てますが、手を真上に上げて壁に手を置き身体を前傾させるとストレッチされます。
③広背筋は背中の大きな筋肉ですが、この筋肉は背中から上腕骨に繋がるために猫背の原因にもなります。
広背筋は腕を万歳させて身体を斜め前に前屈させるとストレッチ出来ます。
左右対称にストレッチしましょう。
トレーニング
姿勢が崩れずに保持していくためにはインナーマッスルなどの姿勢保持筋を鍛えていく必要があります。
この姿勢保持筋の筋力低下を防ぐためのトレーニングを行うとgoodです。
- 僧帽筋下部繊維
- 棘筋
- 多裂筋
姿勢の見直し
ストレッチとトレーニングと同時に姿勢の見直しをしないといけません。
どんなに姿勢の関連する筋肉をケアしても、生活習慣が改善されないと根本的な解決にならないからです。
普段立っている時や椅子に座っている時に、背中をまっすぐに意識したり骨盤が倒れないように心掛けるだけでも、インナーマッスルが刺激されて姿勢改善に繋がります。
最初のうちは苦労しますが、慣れるまでの間は辛抱して意識してみてください。
治療院で定期的なケア
上記3つのことに取り組んでもなかなか猫背が解決出来ない。
そんな時は近くの整骨院や整体院で施術を受けたり、相談をしてみましょう。
猫背の原因は一人ひとりさまざまです。
実際に専門家に診て頂き、自分自身に合う猫背アプローチを教えていただく事も必要です。
猫背に対する新しい発見と出会えるかもしれません。
まとめ
- 猫背は胸椎の後弯が強くなった状態で、肩こりや腰痛だけでなく頭痛やストレスなどの影響も受ける
- 猫背の原因に長時間のデスクワークやスマホの使用が大きく影響する
- 猫背対策として固まった筋肉のストレッチや姿勢保持筋の強化、姿勢の見直しを行う
- なかなか自分自身でケア出来ない場合は治療院で施術を受けたり、アドバイスをもらう
今回猫背の原因から治し方についてまとめました。
まずは自分で取り組めることから行い、猫背の改善を図ってみましょう。
猫背を根本から改善していくために
「姿勢の意識」
「常に猫背になってないか気をつける」
この意識の連続がやがて無意識に変わり、数ヶ月後、数年後、数十年後のご自身に影響を与えます。
姿勢を意識して、快適な生活を送れるようにしましょう。